住友シゲルは休めない

住友茂の多動な日々

俗にいう、恋愛シミュレーションゲームの主人公たちについて

二次元の世界とは不思議なもので、都合よく主人公が持てたり、優遇を受けたりするのが当たり前になる世界である。


ご都合主義といえばご都合主義であるが、いくつかのゲームは主人公の性格を見てみると「なるほどな」と思う。


彼らがモテるのにはいくつか理由があるように思える。


例えば、SWAN SONGに於ける尼子司というキャラはすごい。


このキャラクターを一言で表すとしたら、希望を持ち続ける天才である。


彼はピアノの才があり、幼い頃から、海外でピアノを演奏したり、高い評価を受けたりしていた人物である。


しかし、不幸なことか、事故にあってしまい以前のようにピアノを演奏することができなくなった。


父親も音楽家であり、彼は父親からも影響をうけていた。


その父親から怪我をした後、彼が演奏するピアノが酷いからやめろなど言われる。


もちろん、医者からも以前のようにピアノは演奏できないと言われる。


このような四面楚歌な状態であっても、彼はピアノを弾くことをやめなかった。


5年10年と未だにピアノを演奏するため、練習を続けている。


彼曰く、絶望というどうしようもないものに抗い、一発ぶん殴るために頑張っているとのことだ。


だから、彼はどんなに絶望的な場面になっても希望を捨てることなく、できることを精一杯行う。


その姿が他の人たちに影響を与える。


SWAN SONGの世界観では震災が起き、どことも連絡が繋がらない状態でコミュニティを作り、生き抜くために努力するという話である。


その中では、コミュニティ内の争いや、外部のコミュニティとの争いが描かれる。


もちろん、彼らを裁く法も規律も何もない。


警察ですら銃で生き残るために人を殺す状態である。


それでも彼は希望を捨てず、周りを鼓舞し、生き抜いた。


かっこいいと思う。


そんなキャラだから、現実ではあり得ない感じの体験ができるのだなと思った。


他のゲームでは、最果てのイマの主人公や家族計画、Sense Offrewrite、carnivalなどの主人公も良いと思う。


書きたいと思った時に、また書こうと思う。