六枚のとんかつ2 君がくれたメロディ
蘇部健一さんという物書きがいる。
その方の書く本というものは、基本的に常識はずれでツッコミどころ満載であり、推理小説が推理小説ではなく、ギャグ的な話になってしまうのであるが、恋愛小説についてはとても感動的な物語を書く。
メフィスト賞を取り、デビューしているので、推理小説が特徴と思われるがそうではない。
先にも書いたが、推理小説よりもそれ以外の話の方が面白いのである。
特に私のオススメは、六枚のとんかつ2に収録されている「君がくれたメロディ」である。
ネタバレになるため詳しくは書かないが、売れない作曲家と盲目の少女の話である。
簡単なあらすじとしては、二人の何気ないやり取りから、不思議なことがわかっていくという話である。
この話は短編であるため、ぜひ読んでもらいたい。
Amazonの電子書籍を見てみると500円くらいで購入できたと思うのでオススメである。
また、短編を集めているので、先に書いた蘇部健一さんの推理小説も読める。
恋愛小説と推理小説を比べてみて、楽しむということもできる。