ファウスト
ファウストの概要はあらかた理解することができた。
ものすごく長編であり、人の欲望というものがよく書かれている作品であると感じた。
また、この本を読むためにはかなりの教養が必要であり、様々な思想が背景にあるということがわかった。
そこで感じることというのは、手塚治虫のネオファウストが未完であるということである。
ネオファウストはファウストを現代で例えるならばどのように描かれるのかを描いた話であるが、第1部までの内容となっており、未完である。
手塚治虫が、描いている時にお亡くなりになられたからである。
古典文学はどうしても昔の話であり、現代で例えるならばどのようなものであるかイメージしにくく分かりにくい点がある。
それを現代風に描いてくれるというのはありがたいことである。
ファウストは、現代の個人的な世界、政治などの大きな世界、過去の世界など様々なところが舞台となる。
その全てを描がかれているものはなく、全て文章のみの表現となっている。
手塚治虫さんは何を描きたかったのか、とても気になるし、読んでみたいと思う。