ドキドキ学園第2話
私の学校はとてつもなく変わっている。
高校の普通科であるけれども基本的に授業はない。
授業開始日に教師がその時間学習すべきテーマを持ってきてそのテーマを時間内に解くことができれば終わりである。
通常の高等学校ならば、1時間の授業が50分だと思うが、私の高校は1時間の授業が120分間あり、その間テーマをどんな方法を使っても良いので解いていくという流れになる。
そもそも、このテーマというものも特殊なものが多く、普通に聞いてもわけわからないものばかり出してくる。
最近出されたテーマは世界の構成と成り立ちについて考えろというものであったり、世界の終わりとは何かというテーマであったりと謎なものが多い。
かと思えば、民主主義について答えろ、第二次世界大戦が起きた理由を説明せよなどのテーマもある。
時間以内に解けなければもちろん居残りであるし、逆にすぐに解いてしまうと残りの時間は自由時間である。
そんな授業を1日3回行う。
8時に授業が始まり、8時、10時15分、13時15分から授業が始まり、授業が終われば部活動が始まる。
そんな些細な授業をいつも行い、徒然なく学校生活を過ごしている。
とは言っても私は基本的に開始10分で解答を書き、すぐに校舎内をふらふらする。
さて、今日はどこへ行こうか…
そんなことを思いながら流れとよどみのある校舎で今日も何事もない1日を過ごすのである。