住友シゲルは休めない

住友茂の多動な日々

特別支援教育コーディネーターについて

特別支援教育が推進されるにあたり、重要な役割を果たすと期待されて居る役職がある。


その名は特別支援教育コーディネーターである。


特別支援教育コーディネーターは、学校内で特別支援教育に関する中心となる人物になり、校内での連携、校外の関係機関との連携を担う。


2007年の教育基本法改正に伴い、従来特別支援学校、特別支援学級でのみ行われていた特殊教育が特別支援教育となり、近年知られるようになってきた、通常学級に在籍する発達障害などを疑われる児童生徒についても適応されることになった。


通常学級に在籍するこのような子供たちを正しくアセスメントし、支援を考えるとなると大変多くの知識や時間が必要になってくる。

そこで、特別支援に関して専門的な知識のある特別支援教育コーディネーターと連携することで、子供によりよい支援を提供できるようにする。


子供を支援するにあたり、担任の先生と特別支援教育コーディネーターの先生、管理職や生徒指導主事などが連携して、チームで支援の必要な子供を見て、支援して行くことが大切である。

この支援体制を整える架け橋として特別支援教育コーディネーターが存在する。


つまり、特別支援教育コーディネーターは特別支援に関する専門的な知識を持ち得た上で、人と人とをつなげ、うまく連携できる体制作ることが求められる。

連携できる体制の中には、構内はもちろんのこと、保護者の相談を受けることや、医療機関や福祉機関、放課後デイサービスなど、その子が携わる様々な機関とも連携をして行く必要がある。

相手のコミュニケーションをとりながら、相手の話を聞き、うまく、お互いが妥協できる着地点を探し、考えを共有理解できるようにする必要がある。

そのために、必要となるスキルがコンサルテーションである。


学校におけるコンサルテーションとは、子どもや担任等が抱えている問題を中心に、問題点を整理し、評価し、具体的な対応策を検討しながら問題解決を図ることである。

つまり、話し合いを進めながら、本人の困っている内容などを聞き、まとめ具体的にどのように対応して行くのかを検討して行くことである。


コンサルテーションを行うにあたり、カウセリングマインドやアサーション的な能力、ファシリテーション能力など様々な能力が関係している。


何はともあれ、特別支援教育コーディネーターは様々な人と関わり、うまく話し合いを進め、多くの人たちと連携できるようにするスキルが必要となってくる。