住友シゲルは休めない

住友茂の多動な日々

Dark Triad

今日偶然Dark Triadという概念について書いてある記事を読んだ。

説明によると自己愛、サイコパスマキャベリアニズムという3つの概念を総称して表している概念であり、社会的に望ましくないパーソナリティの特徴としてあげられている。

自己愛とは自分自身が人間関係の中心に存在して、他者から認められる存在になりたいなどと思う傾向であり、サイコパスとは共感性に欠け、衝動的な行動をするような傾向であり、マキャベリアニズムは自分の思うようになるために他者を操作したりする傾向のある人のことを指す。

この3つのパーソナリティには、冷淡な感情や対人操作性といった側面が共通している。


喜入(2016)によると、自己愛傾向には開放性、外向性と有意な差を示し、自己に対して解放的であったり、対人関係において積極的であったりすると自己愛の傾向がある可能性がある。サイコパスは協調性との負の相関、誠実性にも負の相関があり、協調的でなかったり、誠実でなかったりするとサイコパスの傾向は強くなる可能性がある。マキャベリアニズムには自己愛と自尊感情に有意な差があった。

下司、小塩(2017)はこのDark Triadについての日本語版の尺度を作成している。この尺度を見ると中々この概念について理解しやすいので見て見ることをオススメする。

 

結局のところ、ある程度人は共感性と言うものが欠如している場合、このような対人関係において不利になるような特徴を持ってしまうことがある。

それ故に他者と共感できるような機会というものを作っていく必要が学校教育に求められると考えられる。

行動問題は起きてから注意するのでは遅いのであって、子供の将来的なことを学術的な研究的な知見を元に考え、どのような指導をしていけば良いのかを考える必要がある。